山の記録

2024年4月28日

【日光:袈裟丸山】

昨年初めて登った袈裟丸山の塔ノ沢コースがとっても素敵だったので、また登りたいとずっと思っていたので、同じ新緑のこの季節に登ろうと決めていました。
寝釈迦像を過ぎた谷間のきれいさは言葉にはならないほど。
黄緑の葉のキラキラ、大きく広い谷間の空間に沢が流れ、水の流れる音がして癒し効果が抜群の場所です。

本当は4月27日行きたかったけれど、天気が雨予報だったため日曜に出発に変更したので、2時30分には起きて準備ができ、余裕の出発でした。圏央道が混んでいないか心配だったけれど、車も多くなくホッとした。そのために7時前には登山口に到着し、歩き出せたのはとってもよかった。

森の入口         脇には滝


登山口を少し登ると、入口に到着します。朝は太陽の光が入らないので、うす暗いのだけれど、ここも遠くからみると自然が作った素敵な空間です。
では橋を渡って歩き出します。始まりは針葉樹が多い森ですが、しばらく歩くとだんだん落葉樹の森になります。ここはしばらく沢沿い歩き、沢の流れる音を聞きながら、気持ちよく歩けます。急な登りもほとんどなく、ゆるゆる歩きです。でも今年は枝の落下が多く、歩きにくく、荒れているように見えました。あまり人が歩かないのかなぁ?でもすっごくいいところなんだけれど…。

だんだんと森が明るくなっていきます。太陽が昇り上の方は光が当たっている。早く明るい場所へ行きたいと思いますが、春の小さいお花たちがたくさん咲いています。昨年は見なかった花たちも咲いていてたびたび立ち止まり先に進みません。先に行きたいはるちゃんは待ってばかり。

お花たち      ニリンソウ     

針葉樹の森から落葉樹になった森は明るくてキラキラでした。時々大きな岩が壁面のようにそびえているのもおもしろいです。1時間もすると寝釈迦像に着きます。ここの手前で登りがきつくなりますが、ずっとここまではゆるゆる歩きです。そしてここからの長めの良さがまた最高です。

上から見た森      下から見た森

賽の河原近くまでは同じ森が続きますが、気持ちが良いので飽きません。本当に気持ちが良いです。賽の河原まで半分くらいの案内板が出たあとに一面笹原の森に変わります。その辺りでシマヘビさんが日向ぼっこをして登山道をふさいでいました。はるが先に歩いていなくて良かった。はるちゃんだったら気づかずに踏んづけていたところです。

シマヘビに遭遇      賽の河原への急登       咲き始めのアカヤシオ

笹原になる辺りで沢とはお別れです。だんだん登りって行くので沢が下の方に離れていきます。
避難小屋を過ぎたあとは急な階段で息切れでした。しかも日差しが暑くて大変。はるちゃんも歩きたがらず抱っこで登りました。賽の河原到着。8時50分今日はゆっくり歩きです。
ここは昨年はアカヤシオが満開でしたが、今年は咲き始めでちらほら。でも咲いているときれいです。ここから先は少しずつ登っていきます。始めは緩くてもアップダウンが続きます。
一昨日の草取り作業で疲れが残っているらしく、息切れがして苦しい。大した登りでもないのに、たびたび止まらないと登れない状況でした。
それでもなんとか小丸山までは歩きました。苦しいのでリンゴも少し食べて、休憩もとり、登山再開しました。小丸山の先は急登が出てくる場所です。気持ちを入れ替えて登りますが、いったん下りになり、避難小屋まで行きます。

小丸山山頂       鋸山〜庚申山の稜線(皇海山への道)と日光白根山

その先は辛い登りでした。登りが急になったことと、太陽が当たり暑くて辛い。森もまだ葉が出ていないので、ただの笹原になっているので、太陽の当たる暑い日は大変です。はるも暑いだろうと思い、抱っこしたり歩いてもらったりしました。でも森の中に入る場所もあるので、なんとか登ることができました。笹原を抜けると、森の中へ入るのですが、そこが段差が大きい場所で、乗り越えながら登ります。そういえば昨年も思ったのですが、すでに木の根の露出が激しくて、土が落ちてしまっているところもあり、木を頼りに登っていくので、どんどん根が露出してしまい、そのうち木が倒れるのは目に見えていて、なんだかとても申し訳ない気持ちなり、登りたくなくなりました。そこまでして登ろうとする人間にげっそりしてしまいます。(自分もだけれど)ほかの人たちはなんとも思わないのだろうか…?と気になります。

段差@        段差A        赤城山         武尊山方面

そして登っていくとようやく大きな段差は終わり、山頂へと続く笹原の道になり、南西側の視界が開け、赤城山と周辺の山々が見えてきます。その先に前袈裟丸山の山頂があります。10時45分ごろ到着。
雪の被った武尊山や谷川岳方面が見えます。(どれがどれ?)
暑かったのでゆっくり休憩。気持ちが良く、眺めも良いので下山したくないけれど、下りないといけないので、下山開始します。来た道を戻り、出会う方たちからはるちゃんのお利口さんぶりを褒めていただきながら、早めに歩きました。

だんだんお腹もすきだし、寝釈迦像でご飯を食べる目標で歩き、13時に寝釈迦像まで戻りました。
そしてはると私はご飯を食べ、きれいな森を満喫して、下山しました。

戻ってきた午後の登山口

2024年3月24日

【大菩薩:本社ヶ丸】

動画サイトで投稿されていたのを見て、久しぶりに行ってみたくなった山。
歩行時間が長く、登りが大変な山という意見が多いため、以前行ったときは、誰にも会わなかったという山。そのおかげで静かな山歩きができたこともあるけれど、誰にも会わないというのもなんだかなぁ…と思った。

確かに登りはきつい。
けれど、山が深いため森はきれいなはず(緑の時期にいったことがない)。

急登の始まり

天気が怪しくて、行けるかどうかの瀬戸際だったけれど、回復傾向のため、行くことにした。
朝の冷え込みもあまりなく、暖かい。でも寒いと嫌だと思い、たくさん着こんでしまったため、荷物が多くなり、必要なものだけにすることも大切だった。

今日も誰にも会わないかも…と思いながら、高尾6時14分発の電車に乗り、笹子駅で下り、登り始めました。ときどき薄い日が出ていたけれど、だんだん曇り空になる。でもそんなに冷え込みもなく、ホッとする。歩き始め、はるちゃんが歩きたがらないので、どうしよう…と思ったが、抱っこをしたあとそのまま歩いてもらったら、なんとか歩いてくれた。最後は元気が良すぎて私が驚くほどだった。

そして一番初めは急な登り。でもわかっていることなので、ゆっくり呼吸を意識しながら歩きました。
ちゃんと酸素を吸って吐き出していると、息切れすることなく登れます。

杉林をもくもくと登っていく。しばらく登ると1時間ほどで洞庭山に着きます。そのあとはすぐ舗装道路にいったん出て、また登り開始。ここからは雪が出てきて、道がぬかるんでいるので、転ばないように注意しました。この斜面をのぼるとけっこう高度感が出てきて、見晴らしも良くなります。
また登っていると新しい鉄塔を立てるために木々が伐採され、はげ山になってました。
またこんなことをすると斜面が崩れるのに、こうやって人間都合で森を開いていくのには、がっかりします。

はげ山にされた         角研山手前         三つ峠山

まだ登りが続きます。とにかく稜線に出るまではけっこうな登りが続きます。鶴ケ鳥屋山からの稜線に出たところで角研山に到着。この付近から岩が出現します。登りで疲れたので、ようやく水飲み休憩をし、また出発。三つ峠山や石切山が見えてきます。そのあと少しは緩い登りになりますが、またすぐ登りなります。ここで今日は誰にも出会わないと思いましたが、二人連れの登山者がいてびっくりしました。誰もいないと思っていたので、人に出会うとうれしいです。
そして先に進むと、鉄塔で伐採された場所に出ると展望があり、南アルプスや八ヶ岳が見え、曇っていてもよく見えました。

雪が出てきた

標高が上がるので、雪が積もっていて、歩きにくくなり、しかも靴も濡れてきて冷たくなります。
でも登りは続くので、頑張って歩きます。休憩もせず歩いていたので、たんだん疲れが出て、足がふらつき始めますが、ここまでくるとあと一息なので頑張ります。石切山までが本格的な登りで、ここを過ぎるとあとは緩く登っていき、露岩帯が出てきた先には山頂があります。
お腹はすくし、疲れたし、水も飲みたいけれど、面倒なので山頂まで歩いてしまいました。

そして10時15分に山頂に着くと、大展望が待っています。この曇りでも富士山もよく見えていました。しばらく写真タイムです。そのあと下は水たまりのため荷物の置き場を気を付けて、休憩に入りました。お腹がすいていたので、このリンゴのおいしかったこと。はると勢いよく全部食べてしまいそうでした。

山頂からの富士山       南アルプス        八ヶ岳

リンゴを食べ、休憩もしたので、次は下山です。清八山方面から登ってきた人に、雪のことを聞くと、岩場にも雪はあったとのことだったので、軽アイゼンをつけました。
岩場の下山では雪はそんなに多くなかったので、邪魔だったのですが、清八山の手前で外し、清八山からの下山からアイゼンをつけ、本格的に下山しました。清八山からの富士山はより近くなり大展望でした。

岩から見下ろす          清八山からの富士山

さてあとは下山のみ。アイゼンをつけたので、サクサク下山できました。こちらもけっこう急な斜面で、下りはアイゼンがないと危険です。雪でも関係なくはるちゃんは飛ばして歩くので、ついていくに大変でした。電車の時間もあり、飛ばして歩きました。

あと少しのところで、道がどろどろのため、すっころんでしまい、とまらない感じでした。
雪のあとはこれだから、大変です。しかもなぜかそんなに汚れることもなく手に泥が付いたくらいで無事でした。11時55分登山口に到着。あとは笹子駅まで歩きます。

アスファルトの歩きは足に響きますが、笹子だんごを買いたい一心で歩き、13時前に駅につき、みどりやさんで草餅と酒饅頭を買うことができました。どっちもすっごくおいしかったです♪
2024年2月24日

【高尾:百々蔵山・扇山】

毎回同じことを考えているのがこの時期の私の様子。

近くの山で登りたい山は…?本社ヶ丸に登ろうか…?と思ったけれど、周辺の天気が雨予報だと山は雪だからもっと近くの山にしないと雪が深くて嫌になると思い、百々蔵山と扇山にしました。

土曜だけは晴れる予報なので、絶対に行かなくては!でも寒い。

電車から見た山々は雪景色でも、里には雪はなく、雪は山のみだからそんなに積雪はないだろうと踏んでいます。

当日はせっかくの晴れ予報なのに、なぜか大月付近は厚い雲がいっぱいに広がり、太陽は見えない。積もった雪で森は真っ白でとてもきれいだけれど、太陽がないのは本当に残念だった。

でも山の中に入ると、はるちゃんは雪でも元気いっぱい、喜んで山道を登っていきます。
そんな姿に私も元気になりました。

百々蔵山までは1時間くらい。どうやら誰のふみ跡もなく私たちが一番乗り!稜線に近づくころ初めて人に出会いました。ほかの登山道からは人がいたようですが、こちら側はだれもいない。

稜線に出たあとはすぐ山頂です。山頂からは少しだけ富士山が見えていました。
もう何度も来ているので、水を飲んだら扇山へ出発。

ここからはけっこう楽しい山歩きです。一度下ってからは、長い登りになる大久保山まではゆるい道で、とても楽しく歩けます。ふみ跡もあるし、ピンクテープもあるので、注意しながら扇山まで歩きました。ただ一か所、道を間違えそうな場所がありました。道が分岐のようになっていて、本来は左へ曲がる箇所ですが、右側に雪がなくなって道に見えて行ってしまいそうになったので、危なかった。
ちょうどそのあたりから登りが始まる場所だったと思う。

そして登りの始まり、始めは緩い登りだけれど、だんだん急坂になり、最後は30分は登り続けることになる、きつい場所。登っても登ってもまだだー!となる。雪もあり、何度も滑って転んでいました。この辺りになって、登山者に出会うようになり、扇山へ近くなっていることがわかりました。
はるちゃんが元気に登っているので、感心していました。私もはるには追いつけません。
登りもあと少しになったころ、青空が見え始め、やる気がでました。

あと少し。登り切って、ようやく楽になりましたが、けっこう疲れました。雪は大変でした。
あとはほぼ平らな道を進み、最後に少し登って扇山到着でーす!

また雲が出てしまい、富士山は見えませんが、真っ白できれいでした。
もうお腹がすいていたので、りんごがおいしくて止まらない。はるも食べたくて止まらない。
珍しくとなりいた女性登山者の食べ物に釘付けで、笑いを起こして、楽しい出会いでした。
今日ははるちゃんは人気者でした。

下山時に初めてチェーンスパイクをつけたのですが、大きな雪玉ができて、何度もすっころんで、かえって滑って危ないので外して下山しました。超怖かった。私は軽アイゼンの方がよっぽどいいと思いました。終わりには、木に積もった雪は雨となり、すっかり濡れてしまいました。
2024年1月28日

【大菩薩嶺】

なんだかとても久しぶりに行ってみたくなった大菩薩嶺。以前はよく登っていた。
しかも裂石から登ろうと思い立ち、ちょうど冬でも駅からバスがあり、電車で行くには良い場所だと思ったので、登ってきました。

ただ帰りのバスが13時33分。間に合うか…?せっかく行くのだからピストンではなく、周回コースで歩きたいので、頑張ろうと思いました。

なんだか日が近づくにつれ天気が怪しい。しかも先週東京は雨。もしかしたら、山は雪だっ!と思い出し、アイゼンを持っていき正解でした。

いつもの高尾発6時14分の電車に乗り出発。塩山を下りバス停に並ぶと、10人ほど並び、やっぱり人気の山なんだとわかりました。そして塩山駅のロータリーが整備されきれいになっていたことも知りませんでした。

8:00に裂石のバス停で下りると、懐かしいけれど、こちらも以前の狭い道ではなく、拡張され、お店も新しく少し移転していて、空間が広がっていました。でもその先の道はかわりなく急な坂道。登山口まで頑張ります。

はるちゃんをリュックから下ろし、出発します。あ〜すっごい懐かしい。山登りを始めたころに登った道。本当に久しぶりだぁと思いました。
舗装道路を登っていくと丸川峠と上日川峠に行く道に分かれます。私は上日川方面を歩きます。
しばらく歩くと千石茶屋がありました。以前は廃墟になっていたけれど、再開している。そりゃあ、ここは大人気の山だからお店があったら人は絶対利用すると思う。

バスを降りて、先に歩いて行った人がいたのに、先行者がだれもいないなぁ…と思いながら歩きました。お茶屋さんが再開していたけれど、こっちの道は廃道なのかと少し心配しました。
しかも落ち葉の季節なので、殺風景でさみしい感じ。しかもここも登山者が多いので、道がえぐれている。その度合いもけっこうなもの。そして大きな石が登山道の脇にあるのが特徴でもあるこちらの道がたのしいのですが、誰もいないのが残念。緑の季節に歩いたほうがいいなと思いました。

ずいぶん登ったところでようやく下山する人がいました。私は斜面の上側を歩いていたので、出会いはしませんでしたが、下にいたのを発見。ようやく人がいたので安心しました。
けっこう歩きました。まだかな〜と思いながら、ようやく長兵衛ロッヂヘ到着。ここまで来ると、標高が上がっていて寒い。雪も積もっていて、気温がグッと下がっていました。

ここではるにレインウェアを着させました。その間に止まってしまったので、私が冷えてしまい、まともに歩けない。手は冷たいし、息が苦しい。???な感じ。ここまでけっこう早く歩いたせいかな?
大した登りはないのに、福ちゃん荘までがとても苦しくて大変でした。そして次へ唐松尾根の登りです。大丈夫かな?と心配になりましたが、はるが登っていくので、私はついていく感じ。息を整えながら、ゆっくり歩きました。だんだんペースがつかめるようになったころ、お父さん3人組に出会いました。そこで犬を見なかったか聞かれたのすが、私は苦して犬なんか気が付かなったけれど、でも犬は見ていないと答えると、「どっかへ行っちゃった」と言ったので、私は「えええええええっっっー」と大きな声で驚きました。リードを話したら、どこかへ行ってしまったらしく、戻ってこない。だから探しているとのこと。私もはるをいつも連れているけれど、いなくなったことはなく、大丈夫なのかとても心配しました。甲斐犬だから大丈夫なんて軽はずみな発言をしている人もいましたが、飼い主は後が大変だろうと思いました。(最終、下山後のバス停で父さん2人と会いましたが、飼い主はもう一度回ってみると探している様子でした)

そのことがあり、ようやく正気に戻った私ですが、やはり少々苦しくて登りは大変でした。でも時間をみると30分で登っていたので、早くて苦しかったと後で思いました。無理は禁物でした。
でも稜線付近は雲がかかっていて、かなり寒く、止まっていられない。雪も積もっていて、足も冷たい。なんてこった。一部道が凍っていたところは滑った大変でした。

雷岩に出たころには雪も降っていて、がっかり。天気は良いはずなのに…。
山頂についてようやく人がいました。どうやら皆さん丸川峠から登っているんだとわかりました。
樹林帯の山頂でようやく休憩しましたが、寒くてリンゴを食べていると身体が冷えてしまうので、中断して、下山準備。アイゼンを着けるのですが、手が冷たすぎてうまくバンドが締められない。なんとか落ち着いて、アイゼンをつけ終わり、速攻下山。はるは雪の下山で大喜び。楽しそうでうらやましい限りです。

アイゼンをつけたので、走りました。丸川峠への道は森に中なので、寒さも弱まり一安心。ようやく楽しくなりました。この天気では森の中のほうが寒くなく良い感じでした。皆さんこちらから登っているので、出会うとはるが元気なのに驚いていました。うちのはるちゃんはいつもこんなです。

あとはバスの時間があるので、走る走る。アイゼンで木の根を傷つけないように注意しながら、走りました。丸川峠でアイゼンを外しました。この下は雪はなかったです。

13時になる手前で自分のいる場所からバス停までどれくらいかかるのかがわからず、本気で走ったのですが、ほどなく駐車場に出たので、ホッとしました。久しぶりで位置感覚なしでした。

13時15分にはバス停に到着。犬が逃げたお父さんの友達がいて、やっぱり探しに行っているとのことで、大変なことだ、とつくづく感じました。言うことをきかない犬を放してはいけません。


topに戻る      以前の登山記録    番外編へ